美術には疎い方ですが、両親が来たので、モリス好きな母を連れて、上野の東京都美術館で開催中の「世界と芸術ーアーツ&クラフツ展」に行ってきました。アーツ&クラフト運動にゆかりのある19世紀~20世紀のイギリス、ドイツ、オーストリア、ハンガリー、日本などの作品、約280点が展示されています。「暮らしの中に美しさを」のコンセプトの通り、作品はシンプルかつデザインが重視された、温かなテイストが多かったです。中でも、私の一押しは、木製カバー付きのピアノ。一昔前、よくピアノにカーテンを掛ける家がありましたが、木製カバーの方が、他の家具との調和が取れそうな。
何はともあれ、一般庶民としては、始めは大衆向けでもあったアーツ&クラフト運動が、人々の注目と共に、高級品に移行してしまったのが残念でなりません。